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G・ガルシア=マルケス『百年の孤独』



いやいやいや、確かに前回俺は「次は読みづらいのを選ぼう」って言ったぜ。でもこんなに苦労する一冊だとは予期していなかったよ。三週間かかった。俺は一週間に一冊くらいのペースを望んでいるんだよ! そんなわけで今回の一冊は、百年にわたるブエンディア一族の歴史をひたすら辿っていくというお話だった。サマリと感想を書く。



あるところにホセ・アルカディオ・ブエンディアくんとウルスラ・イグアランちゃんがいた。ふたりはスゲー仲良しで結婚したんだけど、実はいとこ同士である。親類同士で子供をつくると豚の尻尾のある奇形児ができると脅され続けたウルスラはずっと子供づくりに否定的であった。が、ある日そのことを知人にからかわれたホセ・アルカディオ・ブエンディアはキレて知人をぶっ殺し、その勢いで子供をつくる。それはいいんだけど知人の亡霊がずーっと出続けるのに参ったふたりは故郷を出て新しい村を作ることにする。
そうしてできた村がマコンドだ。ホセ・アルカディオ・ブエンディアは精力的で公平な指導者なのでマコンドはいい感じの村になったが、ある時ジプシーのメルキアデスが来村し、錬金術を伝来させる。ホセ・アルカディオ・ブエンディアはそれにハマっちまって、すっかり手に負えない変人になっちまったので、木に縄で繋がれてしまう。ただメルキアデスはいい人なんだぜ。ブエンディア第一世代はこんな感じ。

第二世代は上のふたりの子どもたちである三人兄弟、妹の、ホセ・アルカディオアウレリャノアマランタだ。長男のホセ・アルカディオはわがままだけど筋骨たくましい男の中の男で、遠くからやってきた母ウルスラのまたいとこレベーカと略奪愛の上結婚する。男らしィ! 次男のアウレリャノは月経も来てない美少女レメディオス・モスコテと結婚した紳士の中の紳士。が、そんな一発ネタでは終わらない男で、生まれつき予知能力があり、大人になったころには大佐になって戦争でご活躍する。長女のアマランタは恐るべき恨みの女で、上述のレベーカとの恋の戦いに破れレベーカを恨み続ける。恨みまくった挙句、まったく関係ない兄貴の嫁レメディオスちゃんが自家中毒で死んだものだから罪悪感にさいなまれちゃう。そんな、まあ悪い子ではないよねって感じの妹キャラだ。ちなみにお兄ちゃんふたりは、それぞれ嫁さんがいるくせに、まったく関係ない占い師ピラル・テルネラさんと子供を作り、その子らが第三世代となる。ちょっと混乱するからそういうことはやめてくれませんかね。

第三世代は三人兄弟妹の長男ホセ・アルカディオの息子アルカディオと次男アウレリャノの息子アウレリャノ・ホセの時代だ。眠たいときにつけたフォルダ名みたいにややこしいネーミングだが、この世代を乗り越えれば割りとわかりやすいので安心してほしい。アルカディオは上述のアウレリャノ大佐にマコンドを任せられるが、ダメなタイプの支配者になっちゃって好き放題する。彼の三人の子供が第四世代となる。嫁さんは母ピラルさんの紹介(意味深)で会ったサンタ・ソフィア・デ・ラ・ピエダさん。後者アウレリャノ・ホセについては正直印象が薄い。子供もおらずこの先出てこないので省略しちゃおう!

前述の通りアルカディオとサンタ・ソフィア・デ・ラ・ピエダの子どもたちが第四世代。結構ハジけた連中だ。双子のホセ・アルカディオ・セグンドアウレリャノ・セグンド。ホセ・アルカディオ・セグンドのほうはあんましパッとしない奴で、一大事業を試みるものの尻すぼみな結果に終わったりしちゃう。アウレリャノ・セグンドのほうは中々モッてる男で、空前の好景気に後押しされる形でめちゃめちゃ儲けて、女王になるべく育てられたフェルナンダ・デル=カルピオと結婚する。そしてヤバ中のヤバ、長女レメディオス。小町娘の異名をもつこいつは化物レベルの美貌をもった美少女だが、芯からの天真爛漫で、世俗にも男にも興味がなく、いつも屋敷を裸で駆け回っている。男たちはみんなこいつに求婚してはフラれるが、それだけでは済まずみんな謎の死を遂げる。果てには光に包まれて空へと姿を消す謎っぷり。何なんだこいつは。このハジけっぷりにも負けず、上述のフェルナンダさんは屋敷に常識を保ち、子をもうける。屋敷の変人たちはフェルナンダさんを割りと厭うているけれど、この子いなかったら一族終わってるから。

第五世代は上述どおりアウレリャノ・セグンドとフェルナンダの子供たち。ホセ・アルカディオレナータ・レメディオスアマランタ・ウルスラの三人だ。この連中は全世代のイカれ具合を返上するが如くのまともっぷり。長男ホセ・アルカディオは神学校へ行き、長女レナータ・レメディオスは楽器の学校へ行く。末っ子アマランタ・ウルスラは外国からきちんとした旦那を連れてくる。が、やがて帰宅した長男は殺される。次女は友達もめっちゃいる明るい子で、いい男と恋に落ちるが、彼の不幸と同時に唖になって一生喋らなくなってしまう。ただこの二人は子供は作れていて、その子が次の世代となる。末っ子はせっかく連れてきた旦那をほっぽって屋敷の仕事ばかりに熱中し、旦那は国へ帰ってしまう。

上述の子、アウレリャノ・バビロニアが唯一の第六世代である。彼は同じく上述のアマランタ・ウルスラが大好きになっちゃう。彼女のほうも旦那から気持ちが離れつつあるから、お互い好き好き大好きになって寝まくる。やがてアマランタ・ウルスラは妊娠して、豚の尻尾のある子アウレリャノが生まれる。出産と同時にアマランタ・ウルスラは出血で死亡する。赤ん坊のアウレリャノも死んでしまい、蟻に食われることとなる。そのときアウレリャノ・バビロニアはジプシーのメルキアデスが百年前に残した羊皮紙を読む。そこには「この一族の最初のものは樹につながれ、最後のものは蟻のむさぼるところとなる」と書かれていた。アウレリャノ・バビロニアはその羊皮紙が一族のすべてを予言したものだと気づく。そこにはマコンドが暴風によって滅びることが記されており、今がまさにそのときであった。



ビックリするくらい体力を消費する読書だった。
  • 主人公がいない話なので、読者としての視点をどこにおけばいいかわからなかった。ミステリーだったら犯人とトリックの判明、愛憎物語だったら人間関係の決着、といったような「何がどうなったら解決か」という俺が本を読むときの基本的な姿勢が通じなくて疲れた。
  • 似たような名前の主人公が続々登場する上に、描写の時系列がたびたび前後する。ホントどうなってんだこのネーミングセンスは?

とはいえ俺はこういう、現実的世界に不思議成分が小さじ一杯はいったような世界観は割りと好みで、読後感は悪くなかった。ボリス・ヴィアン『日々の泡』もそういうタイプだったな。あれは楽しめた。それに、一人の登場人物に固執せず一族の栄枯盛衰をひたすら記録しました、みたいな作りも面白い。神話とか、叙事詩って感じの雰囲気でよかったよ。読むのはクソくたびれたけどさ。いや本当の話。

ほんで作者はこの作品を通して何が言いたいのってところだけど…、ダメだ何にも浮かばねえ。思いつくとすれば、作者のもつ雑多な思想を各所に散りばめて、自己の思想体系をブエンディア家という枠組みの中で表現するのが目的か? わからん。


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