2019.02.27 Wednesday
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緑色さんの多目的ブログ みろりえいちぴー(旧) 引っ越し先 みろりHP: https://www.mrrhp.com ★ 2014.02.21 Friday
| カテゴリ:感想文 |
川端康成『禽獣』
● 新潮文庫の『伊豆の踊子』に収録されてる短編『禽獣』について。今回もダメだった。何が言いたいのか見当くらいしかつかない。サマリーと、そこらへんの見当というのを書く。 男がタクシーで舞踊会に向かっている。舞踊会にというか知り合いの女が踊るのを二年ぶりに観に行くのだそーだ。その男がまた面倒な性格で、人付き合いを拒み、「それぞれの我というやつ」を持っていない動物とばかり触れ合っているようなタイプだ。多くの小鳥や犬を飼いそして死なせてゆくうちに、かれは人間のエゴみたいなものを感じ取り、そしてますます動物に入れ込んでいく。同時に、昔ねんごろだった冒頭の女にも未練を持っており、飼っている動物に彼女の面影をみたりもしている。彼女とは、かれが共に心中を考えたほどの仲であり、さらにその心中を押しとどめてくれた恩人でもあるのだ。そしていよいよ舞踊会に着き二年ぶりの彼女の踊りを観ると、昔はマジでパなかった彼女の踊りは「もう俗悪な媚態に過ぎな」くなっていた。かれはガックリきて、昔はよかったんだけどねえ、的な文言を諳んじ彼女をディスって、完結。 みたいなお話。勝手なやっちゃな。カギ括弧部分は引用。 ● まあこれは、単純に、昔ねんごろだった女の子を自分の中で神格化しちゃって、いざ実物と再会したら幻滅しちゃったみたいな「誰か」の話をメタフォライズしてるんでないか? 菊戴の死骸をずっと押入れに残しておいているのも、現実にはすでに死んでいるモノを捨てきれない、みたいな気持ちの隠喩とか。こじつけっぽいかもしらんが、そんなもんじゃないのって気がしている。そして作中で語られる「かれ」のペット遍歴は「誰か」の女性遍歴のメタファーとか。そもそもペット談義の合間合間に女性のタイプの話とかやたら挟んできとるしな。 ● やっぱり時代がかった文章に苦しめられる。文章を解読してるうちに話がわかんなくなっちまうんでこんな風にあらすじをメモるのが必須になっちまう。 2014.02.20 Thursday
| カテゴリ:感想文 |
川端康成『伊豆の踊子』
● 正味な話、期待はずれだった。というのも最近文学作品といえば件の『デミアン』しか読んでいなくて、それが物凄い共感できる作品だったから、文学に対する期待が大きすぎたんだと思う。まあ『デミアン』に出会うまでも幾多の「うわーつまんねー話…」を経験してきたわけだし仕方ない。 しかし『デミアン』以前と違うのは、どんな作品であれどんなストーリーであれ物語には作者の哲学と思想が込められているはずだと分かっているところだ。だから今回もそれを読み取ろうと頑張ってみた。…が、まあ、こういうのは頑張ってどうにかなるもんじゃないですね。 とりあえず話のサマリーと、印象に残ったところだけ書いておこうと思う。 ● 伊豆を旅行してた学生さんが、道すがら旅芸人の一座と出会う。かれは一座の踊り子に恋をしてしまったので、頑張ってかれらの旅の道連れに加わる。一緒に天城峠らへんから下田まで旅をする。そこで旅費が切れちゃったんでお別れ。みたいなお話。 いや、高尚な文学作品にこんなツッコミも無粋だとは思うが、ストーカーじゃねえか。いやいやでも、ついつい好きな子と帰り道を合わせちゃったり、同じ選択授業を選んじゃったり、そういうライトなストーカー経験は俺もあるしなあ。「ストーカーじゃねえか! でも分かる、分かるぞ青年よ」とか言いながら読んでいた。 印象に残った点といえば、踊り子ら旅芸人一座が、先々で汚いものみたいに扱われてたところかな。まさしくルーマニアにおけるジプシーとおんなじ風情だったぞ。ちなみにかれが突然の同行者だったのにも関わらず一座に溶け込めたのは、かれが旅芸人という人種にまったく偏見をもっていなかったため、というようなことが作中で説明されていた。川端さんが主人公の恋の相手として旅芸人を設定したのは、そういう理屈付けによって主人公がヒロイン一行に自然に参入できるようにするため、みたいな構造的な理由があったのかもしらんね。 あとあれな、やっぱり文章が時代がかっていて読みづらい。時代がかっているというのはつまり、現代とはちと異なる文章的・社会的常識を基にしているということだ。「一口でも召し上がって下さいませんか。女が箸を入れて汚いけれども」程度なら「あーはいはい女性が卑下されていた時代なんだね」と軽く理解できる。だけど、たとえば同じ本に収録されている短編『温泉宿』の一章なんかもう、マジに理解できない。文章構造がよくわからん。実はこれのあとは夏目漱石の『坑夫』あたりを読もうと思ってたんだが、1930年くらいの文章でKONOZAMAなんだからそれは見送ろうと思う。ちなみに『デミアン』は1920年くらいだが、邦訳が1960年くらいだから読みやすい。 ● ところで『伊豆の踊子』って短編小説だったのな、知らなかった。いくつかの出版社から出ているが、『禽獣』というやつが読みたかったのでそれの収録されてる新潮社を選んだ。 2014.02.15 Saturday
| カテゴリ:ゲーム |
SkyblockをマルチプレイするときのTips
● MinecraftのSkyblockをマルチプレイで遊んだんだが、例によって全員きちんとインできるまでに色々と苦労したので「Skyblock導入」「Skyblockをマルチに導入」「マルチプレイの始め方」について備忘録を書いておく。 ● なお俺らの場合はスポーンポイントがちょっとおかしく、やたらと奈落にインしちまったのでスポーンポイント変更のコマンドを書いとく。 こんな感じに打つ。座標はF3で見ることができる。 2014.02.13 Thursday
| カテゴリ:感想文 |
千松信也『ぼくは猟師になった』
● 先週書いたとおり読書をはじめた。それで折角なんで、読んだ本のサマリーと感想みたいなもんを気が向いたときは書こうかなと思う。読了後のそういったタスクを念頭に置いておけば読書中の刺激にもなるだろうし。まあデミアンほど気を入れて考えることはないだろうけれども。 ● 千松信也『ぼくは猟師になった』 子供の頃から自然と触れ合う暮らしをし、のちに猟師となる著者の自伝みたいな本。本は猟師生活の紹介を中心として構成されているのだけれども、前半、千松さんが子供時代、自然と向き合う姿勢を構築していったその過程の描写が俺としては共感できて印象深かった。土家由岐雄の『かわいそうなぞう』を読んで動物園が嫌いになって、自然に影響を与えずに暮らしたいという価値観に繋がったり。クルマに轢かれ倒れている猫を無視してしまったことで、一度は志した獣医を諦めたり。とくに後者の描写は心を打たれてちょっと悲しくなった。子供のころって、こういうちょっとしたワンモーメントの出来事が価値観を大きく変えてしまうものなのよなー。 本のメインコンテンツである猟師生活の記述はとても丁寧でわくわくしてくる。あと、知識もなしに知ったかぶる人や、著者と意見を異にする人をときおりサラッとディスっていて笑える。 それと解説書いてる人の、うまいこと言おうとしてるんだけど失敗してる感が歯痒い。あ、本関係ねえ。 個人的には、猟師が山で漁を出来るのは一年のうちほんの三ヶ月間だっていうのがへぇーって感じだった。野生肉が臭いといわれる理由とか、肉がマズくなるメカニズムとかも新知識で面白かった。たまに挿入されるカラー写真つきの解説も楽しかったね。 読書リハビリの最初としては気楽でよい感じでした。 2014.02.09 Sunday
| カテゴリ:ゲーム |
Maria In Wonderland(自作ゲーム)
● ウディタでADVゲームを作ったんで公開する。 ここからDL出来ます。ただしこれ、ルーマニア人と遊ぶために作ったゲームなのでプレイヤーがルーマニア人であることが前提になっている。ほとんど内容はルーマニア語だからご注意を。ちょいちょい日本語なので雰囲気を感じ取ってプレイできないことはないかもしらないが。 ● 「彼女が何を言っているのかわからない」。ルーマニア話者のプレイヤーが、日本語を話す連中の村に迷い込むってお話。おうちに帰るのが目的です。クリア自体は簡単。ゲーム中にクイズがいくつかあるので、それの攻略具合でエンディングが変わる方式。クイズ自体は日本のネット(Twitterとか)で見たものをパク……流用したものだから、日本のみんなには目新しいものはないかも。 なお知り合いの家のPCでプレイしたら日本語の文字が表示されない不具合が発生した。マジで「彼女が何を言っているのかわからない」状態で、俺までルーマニア人気分だった。DLファイルにも対処法を書いたメモを同封してあるが、これはコンパネの地域と言語からシステムロケールを日本語にすれば解決した。 ● ウディタに慣れるためこれ以前にもひとつゲームを作ったことがあるんで、これは二作目ということになる。ゲーム作ると他の人の作ったゲームを見る目がちょっと変化するのがやっぱり面白い。要望があったら日本語化も作るかもだけれど……まあ、どうだろうな。 2014.02.03 Monday
| カテゴリ:みろりHP |
書き初め
● 俺の家族には書き初めの慣習があるが、俺は左利きなんで筆がうまく使えず、字が綺麗にかけないのでそんなに好きじゃない。というわけで違う方法で今年の抱負をしたためることとした。 書き初めで書く文字は一年の抱負だ。筆で字を書くと納得いくものができるまで何枚も書かないといけないので、その文字が脳髄に刻みつけられることになる。それが書き初めというイベントの理屈だ。だからこうやって時間をかけて絵で表現しても効果は同じじゃんってわけでこんな形に。 とはいえ面倒くさすぎて途中で何度も心が折れかけたのでビールで気を紛らわせたりも(ちなみに気は紛れたが眠気が来てこの計画は頓挫した)。 ● 文字は「傾聴・謙虚」。俺はこれまで「物事を伝えるのに一番大切なのは分かり易いことだ」という理念のもと、自分に合った、飲み込み易い人の話や文章しか読まない傾向にあった。そういう本ばかり読んでいれば、自分もそういう文体を身につけられるだろうというわけだ。だけど去年一年思うところがあって、もっと幅広い人の話聞かないとダメだな、と考えが変わった。そんなわけでちょっと精神的にへりくだり、謙虚に、傾聴に努めようというわけ。具体的には本をたくさん読もうと思っている。リアルで人間の話をたくさん聞くのは、まあちょっと体力使うし。 こういうわけで、初期投資としてKindleの購入を考えてる。ルーマニアでも結構使ってる人がいていじらせてもらったんだが、あれはなかなか良い。
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