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緑色さんの多目的ブログ
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米澤穂信『さよなら妖精』



例によって雑食読書を志すゆえ、おすすめ本を知り合いに聞き込みした。サマリと感想を書く。



高校生の守屋くんはある日たまたまユーゴスラヴィアからやってきたマーヤちゃんに出会う。マーヤちゃんの目的は、バルカン半島の6共和国を統合し7つめの国ユーゴスラヴィアを生み出す一助を担うことだ。そのために各国の文化を学んでいるマーヤちゃんだが、今回日本で面倒をみてくれる予定だった奴が死んじゃってたもんで途方に暮れていたのだ。守屋くんは彼女に宿を紹介してやり、それが縁で二ヶ月の交流が始まる。
ところで守屋くんは何事にも真剣に打ち込めない子で、それがちょいとコンプレックスであった。そんな彼だけど、壮大な夢の実現のため、あらゆることに興味をもち、日本の文化を調査奮戦するマーヤちゃんを見て揺り動かされていく。彼女と同じ目線に立ちたい、別の世界へ飛び立ちたい、との思いで、守屋くんは自分もユーゴスラヴィアへ連れて行ってくれるよう頼む。マーヤちゃんはその懇願を一蹴して、国に帰ってしまった。
一年後、バルカン半島は戦火に包まれた。その頃には、さすがに、観光気分であんなお願いをマーヤちゃんにした自分はアホだったなと守屋くんも悟っていた。だが、今の自分なら彼女のそばにいられるかもしれんと一念発起、守屋くんはユーゴスラヴィアへ渡りマーヤちゃんを紛争から救い出しにゆく決心をする。しかしその決意も虚しく、ユーゴスラヴィアからマーヤちゃんの訃報が届くのだった。



今回は俺たちの好きな「成長済物語」じゃなく、「成長物語」だったわけで、特に気に入ることはなかった。ただし本作は日常系ミステリで、各所に散りばめられたささやかな謎と、推理ショーは楽しめた。ミステリ大好き。

俺としては主人公がマーヤちゃんではなく守屋くんだったことが残念だったな。どちらかといえば共感できるのはマーヤちゃんだろう。彼女が主人公だったら好みの「成長済物語」だったはずなんだが。特に共感できたのがサマリにも書いた、守屋くんに国への同行をお願いされるシーン。俺も似たような経験があり、懐古心をくすぐられたぜ。「私もつれていってくれ」。マーヤちゃんが守屋くんの頓珍漢な覚悟を一蹴したのに比して、俺はそういうときは快諾ばっかりしちゃうタイプ。やっぱり嬉しいからね、そういうことを言われるのは。でもそうやって始まった関係が長続きしたことは一度もない。作者もそういう経験があるのかしらん。



巻末の解説で知ったのだけれど、この作者って『氷菓』を書いた人だったのな。道理で、共通した日常系ミステリの香りが漂っているわけだ。ついでに『春期限定いちごタルト事件』の作者でもあったようだ。ああー、そうそう! あれも、こういう風味だった! とても読みやすく感じの良いミステリだったから、ついつい立ち読みで読破しちまったんだよ。ただこういうあっという間に読み終わってしまう本ばっかり選ぶと読書感想文が嵩んで大変だからな。次は読みづらいのを選ぼう。そういう事情から小難しい本を読まざるをえなくなるあたり、この「本読んだら感想文をかく」ってシステムは成功していると思う。


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Macbookでマウスオーバーが効かなくなる問題の解決



「Macbookのセットアップつづき」記事で悩まされた本問題がおそらく解決をみたので書く。本現象は同記事でインストールしたUSB-OverdriveをOFF/ON(再起動)することで解決した。このことは二度確認できた。
かといってONにしているあいだじゅう発生するわけじゃあないからこのアプリが原因、とハッキリ言いきれもしない。けれどこのMac不具合だけはホント再起動以外にどうしようもなくて困っていたので、対処策だけでも発見できてよかったよ。



このことは前の記事に追記するだけでいいかとも思ったのだけど、ネット上にこの話題がほとんどなくて大変困ったので一記事にしておく。とくにこの記事(「マウスオーバーのアクション(Dock拡大等)が反応しない件」)の人とは状況が環境以外まったく同じだったので、えらい共感した。再現の仕方が不明だから困るんだよねえ。


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初ヘッドホン AKG K550



ずっとイヤホンばかりで、ヘッドホンは初めてだ。今回はウェルの奴とおそろいで揃えることにした。

AKGってメーカーのK550復刻版って子。ちと無骨なので、わんこのシールを貼ってかわいくしてみたぜ。反対側にもついてるよ。仲間とおそろいで買ったんだぜーって知り合いに話したら、こんなことを言われた。「いいねそういうの。限りなく同じ音を聴いてることになるんだものね。」何その考え方。とてもいい……。

使い心地、聴き心地についても書く。知り合いから聞いたことによると、安物は側頭部を強くしめつけてくるから耳が痛くなっちゃうらしいが、このホンは価格に違わずつけ心地はグッドだと思う。耳のふかふかもやわらこくて気持ち良いぜ。それと、耳パッドの部分がくるくる動いて、ぺたりと広がる作りになってんだけど、これも気に入ってる。なんかフレキシブルだし、仰向けになって使うときなどはパッドの固定に役立っているぜ。
音については、イヤホンよりも音が平坦だと感じる。俺がこれまで使ってきたイヤホンは、重低音がとくにズンズンと響き、頭の中でバンドが演奏しているような感じだった。一方今度のホンではどの音も均しく、耳よりも外から聞こえているように感じる。実は最初ちょっと物足りなく感じちゃったんだけど、ヘッドホンというのはそういう上品さと広がりのある音を楽しむものらしいな。そういうことであればそういう風に楽しんでみようじゃないか。
コードの長さが3Mあるので少々持て余すところはあるけれど、これは室内用と割り切っているので問題ない。むしろ、どうもこれはエレキとか楽器に使う為のホンでもあるようなので、そういう機会でもあれば、この長さは助かるだろう。エレアコもいつかはいじってみたいと思っていることだし。



せっかくなので寝る前に落ち着いて音楽をきく時間をつくってみてる。

昨晩はむかーしに出会った曲を聴き直して過去に思いを馳せてみた。『Starlight Vision』は俺が東方っていう名前を知るよりも前に知った曲だ。高度のある山の中に住んでいて、ちょっと乱暴だったし、英語もしゃべれないし、ウェルにも会ってない頃で、500円くらいのイヤホンでこれを聞いていた。周囲に嫌いな人がいるくらいで苛つくような、今からするとまるきり別人だ。絶対あの頃に戻りたくはない。でも徹夜明けに山の稜線から登る朝日を眺めながらこの曲を聞いて、そのまま眠り込むのはすごく気持ちよかった。そんなノスタルジーが快い。


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| カテゴリ:感想文 |
貴志祐介『悪の教典』



先回の『吾輩は猫である』が三週間もかかっちゃってくたびれたから、さくっと読めそうなのを選んだ。そしたらめちゃめちゃ楽しめて上下巻を二日で読めちまった。サマリと感想を書く。



蓮見さんはとっても合理的で理性的な奴で、ガキのころから頭がまわり、生活の中で出くわすあらゆる問題をざっくざっくと迅速に片付けることができる高校教師だった。
嫌な教師がいれば殺し、自分より人気の男子がいれば殺し、それが両親にバレたら殺し、仲良しの同級生がレイプされればレイプ犯を拷問して殺し、同僚に横領の濡れ衣をかぶせ、教え子が万引きをしたらすぐさま一緒に謝りにいってやり、毎朝カラスがうるさければ罠を作って殺し、職場の学校でカンニングが起きれば違法な方法で防ぎ、クラスのいじめっ子は精神的に追い詰めて退学にし、モンスターペアレントは殺し、性的欲求がわけば担任クラスの子と寝て、それが同僚にバレそうになったら退職させ、生徒にバレそうになったら土に埋め、それが女子にバレそうになったら屋上から落とし、それも他の女子にバレちゃったから首を折る。
と、かなりうまくやってきたんだがそのへんでさすがに担任クラスのみんなに疑いが広がりマズいことになりそうなんで、かつてないほど大胆な解決法……クラスまるまる皆殺し計画を立てる蓮見さん。如才なく濡れ衣をかぶせる奴も用意し、クラス40人+当直教師の皆殺しに見事成功する。駆けつけた警察にもボロを出さず受け答えし、なんなくクリアー。と思いきやさすがに見逃しがあり、ささいな証拠から犯行が露見しちまう。これは残念。だが冷静な蓮見さんはすぐさま「すべては神の指示だったんですよ…」と狂人の演技を始める。責任能力の欠如を根拠に死刑をまぬかれる手である。弁護士団が結成され、コトは目論見通り進むこととなった。
この成り行きに事件の全貌をしる人々は、もしも釈放なんてされちまったこのサイコ野郎絶対殺しにくるだろ…、と戦々恐々であった。



スゲー読みやすかった! 主人公が理性的で冷静な話っていうのはやっぱり読んでて気分がいい。例の緑セレクションにまた一冊加えることができてホクホクだ。セレクションインの感想文では毎度書いてることだけれど、主人公がブレないというのは語り部として本当に理想的だ。そういう連中は決断が速く、話をサクサク進めてくれる。

同セレクションの『異邦人』なんかでは主人公が処刑されちゃったわけで、すわ今回もハスミンが死んじまうんじゃないかとハラハラしたが、これは杞憂に終わり一安心だ。しかも、生徒サイドもハスミンサイドもどっちも勝ち、って思えるようなラストだったのには感服。

ストーリーについては、これは親愛なるルームメイトの同意も得たことだけれど、俺たちは基本的に「主人公の成長済物語」が好きなんだ。だからこういうストーリー展開は俺としては大歓迎。ただルームメイトはグロがダメなのでコレはムリかな。

ほんで見過ごせないのが、蓮見さんがたった二回だけ「ブレ」を見せるところ。憂実ちゃんを殺さんとするときと美彌ちゃんを殺すときだ。俺はこういうシーンに弱いんだよな〜。キュンときちまう。いや「ブレる人が好き」なのではなくて「ブレない人が、不意に自分のブレを自覚して戸惑う」姿が好きなんだよ。マジョリティに受け入れられづらいハスミンのような奴にとって、自分の内面を理解しつつも受け入れてくるような上記二人のような女性って、グラリときてしまうものなんだよな。美彌ちゃんの場合は「グラリ」のタイミングではまだハスミンの内面に気づいているとは言い難いが、事件生還後に受け入れているような描写がある。ハスミンは心理に精通している為そのことを感じ取っていたのだと理解すれば辻褄が合う。

問題解決の方法に殺害を選ぶことについては、俺は妥当だと思う。それがどんな問題にせよ、「ぶち殺してしまうのが一番いい」のだ。これは愛すべきマックス・デミアンと同意見。


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| カテゴリ:ゲーム |
フリーゲーム「END ROLL」



HPはここ(endroll)。大量殺人犯の少年が、警察にとっ捕まりハッピードリームなる強制更生ドラッグを投与されるが人の心をもたないこのクズ野郎は果たして更生なんかするのか!? ってお話。なかなか楽しませてもらって、一気にトゥルーエンドまでやっちまった。感想を書く。



  • 楽しめた要因としてはたぶん、矢継ぎ早に悪化していく夢世界に気持ちよく振り回されたことかな。このゲームは行動ごとの状況変化がめまぐるしいのが素敵だと思う。人間って、素早く動くものには自然と目を引かれてしまうもので、この世界観にも目を引かれっぱなしだった。って、そうか、一般的に、「テンポがいい」ものが好まれるのってそういう理由だったのか。
  • ラッセルくんは可愛らしく、そして何より過去の躊躇ない行動には好感をもったけれど、ストーリー進行につれて根幹がブレブレなので気に入りには勿論ならなかった。トゥルーエンドでの行いも含め、気にいる要素がない。ただキャラグラがとにかく可愛い。緑さんが面食いだったら危なかった。
  • 好きなキャラをあげるとすれば、しいて言えばカンテラさん。一見すればガーデニアやタバサが好感なんだが、戦闘性能もあってつねにPTにいてくれたカンテラさんが総合ではトップだ。けれど基本的に今回のキャラはみんな明るくて好印象だった。ダンジョンの休憩ポイントでは、なるたけ全員のコメントを聞いちゃったくらい。
  • RPG的戦闘要素についても印象がすごくいい。ストーリーの円滑な進行を妨げないどころか、ラッセルくんの戦闘スキルがそのままラッセルくんのキャラ描写になっていたり、敵キャラが世界観の一部を成していたりと無駄がない。そして万が一にも進行を阻害しないよう、キャラ強化システムが別荘に用意してある。ストーリーこそを楽しんでくれ! という感じが伝わってきた。グッド。
  • 印象深い戦闘は「淫猥者」。あの敵グラフィック、ちょっと完璧すぎ。不気味すぎて、ぴったりすぎて、感動した。そこでラッセルくんの「殺意」を撃ったらシチュエーションが完全に完成してもう最高。凄まじい戦闘だった。
  • 装備やアイテムを買うためのお金も入手が楽で、難易度の重圧はゼロに近い。「ちょっと金策が必要かな…?」ってくらいのタイミングで釣りシステムが現れ、好きなだけ金策をさせてくれる。同時に釣果でキャラ強化ができる。システムのすべてがプレイヤーをエンドロールに運んでくれている。すごいよ。
  • かといって戦闘にも手抜かりがなくって、攻撃モーションドットはあるわ、キャラの必殺技ではカットインが入るわで天晴だ。
  • ただひとつ思い通りにいかなかったのが、パートナー選びだよな、やっぱ。俺は話の流れ的にあのパートナー選びでは、これまで出番のなかった警察のおねーさんを選んだんだけど、それがそのままエンディングパートナーになってしまうとは。そこはちょっと腰を折られた感がある。まあ一応、情報屋さんがその展開は仄めかしていたから、フェアっちゃフェアだと思うぜ。現にその成り行きは若干予想できたゆえ、そこだけはセーブを分けた訳だし。例によってエンドコンプはしないけどね。



そんなわけでとてもよかったよ。残念ながら「コイツは!」というキャラもいなかったし、最後の方で共感できなくなっちゃった主人公でもあることだしフェーバリットとまではいかないのだけど、作りの緻密なゲームだったと感じたね。


最高に和んだシーン。


| 緑色 | ゲーム | comments(0) |
| カテゴリ:感想文 |
夏目漱石『吾輩は猫である』



この本はガキの時分トライしたことがあるのだけど、途中でリタイアしたんだよ。全然楽しめなくて。読むのやめちゃったの。だけれど、読書体力がついた今ならば! と今回読んでみたらあっさり読了できちまった。三週間かかっちゃったけれどね。サマリと感想を書く。



無名の猫「吾輩」は野良猫をやっていたが、ひょんなことから教師をやってる珍野苦沙弥さんちに住むことになる。そんなにいい環境でもないけれど、欲をいっても際限がないからこの家を終の棲家と定めることにする。
これがわりと賑やかで、同級生の迷亭や教え子の寒月くん、その友達東風くんがたびたびやってきて喋り倒す。金持ちの金田に嫌がらせを受ける事件があり、泥棒が入って山芋を盗まれる事件があり、隣の学校の生徒に野球ボールを打ち込まれる事件があった。哲人の独仙は警句を語り、同級生鈴木の籐さんは金田の指示で苦沙弥をスパイしにやってくるし、苦沙弥さんの娘たちはいつも騒がしい。
そんな生活を眺めていると、猫と比べて不合理な人間にも愛着が出てきて、面白い経験ができることにも感謝の念がわくものだった。そんなある日のこと吾輩ちゃんは客の残したビールを舐めて酔って水瓶に落ちて死んでしまう。けど、真の太平というのは死ぬことでしか得られないと悟っていたから、安らかに逝ったようだ。まあよかったよね。



いやあ普通に笑い声が出るレベルのギャグ満載の物語だった。なんというかな言い回しが面白いんだよね。語り手である猫はとかく客観的で人間を滑稽に思っているから地の文が自然笑えてきてしまう。苦沙弥先生たちのやり取りもギャグとして笑けちゃう。たとえば暑い日のやりとり
  • 迷亭「丈夫な人でも今日なんかは首を肩の上に載せてるのが退儀でさあ。さればといって載ってる以上はもぎとる訳にも行かずね」
の時点ですでに口元が綻ぶのに、
  • 吾輩「と迷亭君いつになく首の処置に窮している。」
でヤられた。なんなんだろうねこの面白さは。ギャグってわけでも実際ないし、言い回しかね。シュールギャグってやつ? この猫はわりとナルシストなところがあるので、カワイイ猫ちゃんと尊大な言い回しの差に笑うのかもしれん。たとえばこの猫の地の文なんてのはいつでも次のような調子だ。
  • 吾輩「吾輩は両君の談話を聞いたのである。聞きたくて聴いたのではない。聞きたくもないのに談話の方で吾輩の耳の中に飛び込んで来たのである。」
いや笑うだろこんなん。ところでさ、この調子って、どことなく主人に似てないか? 苦沙弥くんもこんなこと言いそうじゃねえ? なんだかんだいって飼い主に似ちゃったんだなあと微笑ましい。

同じく尊大な様子で銭湯を覗きにいった猫内部の荒唐無稽を改行なしでひたすら描写するところもシュールで面白い。このシーンで面白かったのが、銭湯のはしっこにおすわりして目をぱちくりさせながらじーっと大人しくしている猫の姿が目に浮かぶことだ。この小説ってわりとそういうとこ、あって、猫が喋るからといって決してその行動が虚構の猫らしからないのだよ。

苦沙弥先生と猫のコンビでは次の行がまったく好き。
  • 苦沙弥「いやそういう事は全くあるよ。僕は大学の貸費を毎月々々勘定せずに返して、しまいに向から断られた事がある」
  • 吾輩「と自分の恥を人間一般の恥のように公言した。」
君たちは漫才コンビでも組め。

でもやっぱり良いのは迷亭君だろう。たぶん猫も彼が一等気に入りなんじゃないかな。
  • 吾輩「人のうちへ案内も乞わずにつかつか這入り込むところは迷惑のようだが、人のうちへ這入った以上は書生同様取次を務めるから甚だ便利である。」
迷亭君と独仙君のフマジメマジメコンビも良い。碁盤を挟んだシーン。
  • 迷亭「ちょっとこの白をとってくれ玉え」 独仙「それも待つのかい」 迷亭「ついでにその隣りのも引き上げて見てくれ給え」 独仙「ずうずうしいぜ、おい」
  • 迷亭「どうにもいい手がないね。君もう一返打たしてやるから勝手な所へ一目打ち玉え」 独仙「そんな碁があるものか」
  • 迷亭「独仙君いい加減に切り上げようじゃないか」 独仙「まだ片付かない所が二、三箇所ある」 迷亭「あってもいい。大概な所なら、君に進上する」 独仙「そういったって、貰う訳にも行かない」 迷亭「禅学者にも似合わん几帳面な男だ。」
いやあこれは当時の腐女子に囃されたことだろうな。迷x独からのリバース独x迷ってところか?

終盤、総大成のように仲良し組が苦沙弥先生の家で喋り倒すシーンは雰囲気が大好き。
  • 東風「夜通しあるいていたようなものだね」 迷亭「やれやれ長い道中双六だ」 寒月「これからが聞き所ですよ。今までは単に序幕です」 迷亭「まだあるのかい。こいつは容易な事じゃない」 寒月「ここでやめちゃ仏作って魂入れずと一般ですから、もう少し話します」 迷亭「話すのは無論随意さ。聞く事は聞くよ」 寒月「どうです苦沙弥先生も御聞きになっては。もうヴァイオリンは買ってしまいましたよ」 苦沙弥「こん度はヴァイオリンを売るところかい。売るところなんか聞かなくってもいい」 寒月「まだ売るどこじゃありません」 苦沙弥「そんならなお聞かなくてもいい」 寒月「どうも困るな、東風君、君だけだね、熱心に聞いてくれるのは」



この話でも「人は石である」理論の妥当性を感じた。「自分と異なるものには腹が立ちづらい」って理論ね。この話っていじわるな連中とか性根のアレな連中が出てくるのだけど、吾輩ちゃんの地の文からは、それによって気分を害した様子とかが伝わってこないのだよ。それはまったく妥当なことで、吾輩ちゃんにとって人間って全く異なるものであり、異なるものってのは基本的にどうだっていいのだ。俺が人に感じている「石」感よりも強い「石」感を我輩ちゃんはもっていることになる。だから吾輩ちゃんは人間に苛立ったりしないし、客観性を持ち続けられるのだ。それをちゃんと文章で表現できている夏目漱石はやっぱスゴいと思うぜ。



実のところ読みはじめのころは、物語の主軸が見つからなくて読み方を定めるのに難儀した。でもそのうち分かった。これはシットコムのようなものなんだな。共通の登場人物が、状況と場所を変えて面白おかしく喋り倒す、それを楽しむものなんだ。それでFRIENDSでいうところのCentral Perkが珍野宅ってわけだね。そうしてみると迷亭君が蕎麦を食ってるシーンに寒月君がやってくる描写なんて、Central Perkでチャンドラーとジョーイが喋ってるところにフィービィがやってくるようなところを彷彿とさせる。
  • 我輩「ところへ寒月君が、どういう了見かこの暑いのに御苦労にも冬帽を被って両足を埃だらけにしてやってくる。」

蕎麦で思い出したが、ガキの時分のみどりんがわさびを食べられるようになったのって、このシーンのお陰だったんだよ。確かこのシーンのちょっとあとでリタイアしたのだけど、このシーンで迷亭君が蕎麦を食ってるのがとても美味しそうだったもので、そのときから蕎麦にはわさびを入れるようになったんだった。今回の読書では期せずしてこの思い出のシーンに出会えたのも楽しめた。

てか何俺当たり前のように迷x独とか言ってんだ!? ルームメイトの影響だ!



(2017.02.12.追記)
おっと大事なことを書き忘れていた。内容に関することじゃあないのだけど、今回の本は脚注がまとめて巻末についているタイプだったが、これはとても参照しづらく快適な読書に障る。いやこういう形式の本のほうが多いから、これだけ見たら文句も言わないのだけど、『崩れゆく絆』という俺にとって理想的な脚注の本を経験しちゃっているもんで。

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| カテゴリ:アコギ |
アコギ 19『あの紙ヒコーキ くもり空わって』



また一曲覚えたので公開。

これまでひと月に一曲は覚えられてるのだけど、今回は録音と録画のデバイスをわけPC上で合成するってことを試したんで時間がかかっちまい1月は逃しちゃった。
今回はふたたび弾き語りだ。やりたい演奏は実際インストゥルメンタルなんだけど、この曲や、あと数曲、思い出深いの弾き語り曲があるので、そこらへんはこなしておきたいわけよ。



相変わらず拙い出来じゃああるけれど、本人的には技術的進歩を感じられてる。車輪の唄をやってた頃じゃ、このFコードだらけの曲は到底弾けなかったからね。今思えば車輪は本当にラクだった。あと最初の、左手で音をだすところ、あれを知ったのは面白かったね。


| 緑色 | アコギ | comments(0) |
| カテゴリ:みろりHP |
Macbookのセットアップつづき



先回の続き。pyてょんもインストールしたし、バックアップの代替も用意できた。そしていくつか問題にも悩まされたのでそれらの記録。



Pythonをインストールする
Javaをインストールする。
appstoreでxcodeをインストールする。インストールしたら下記コマンドを打つ。
$ xcode-select --install
そしたらxcodeをいっぺん起動し、スグ閉じる。
http://brew.sh/からインストールコマンドをコピペして実行する。
下のコマンドを打って問題が出るようなら、そこに表示される方法に従って解決していく。
$ brew doctor
解決が終わったら下記コマンドを打つ。
$ brew update
Windowsの頃はpythonのバージョン切り替えをするのに色々策を弄しちまった(Python 複数バージョンを併用する技)が、Macじゃpyenvってのが便利らしいのでそれを使う。下記コマンドでインストール。
$ brew install pyenv
ここらで.bash_profileってのをホームディレクトリに作って以下のふたつを書いとく。以降pyenvにパスを通し、かつHomebrew実行時だけpyenvをパスから外す設定。ちと手順が前後してるかもしらね…。
export PATH="$HOME/.pyenv/shims:$PATH"
alias brew="env PATH=${PATH/¥/Users¥/Username¥/¥.pyenv¥/shims:/} brew"
コマンドをずらずら実行していく。
$ export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
$ export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
$ eval "$(pyenv init -)"
$ pyenv install --list
っと、これまでは3.4で遊んでけれど、どうやら今は3.6があるようなんで下記コマンドでインストール。
$ pyenv install 3.6.0
ついでに2もインストールしちゃうぜ。
$ pyenv install 2.7.13
バージョンは以下のように入れ替える。なんじゃこりゃ便利すぎる。
$ pyenv global 3.6.0
$ pyenv rehash
下のコマンドでPythonバージョン確認。
$ python --version
世話になるpipも下記コマンドでインストールしておく。
$ easy_install pip
Windowsの頃はいちいちpipのあるフォルダまでいってpipを実行してたが、今度は
$ pip install [パッケージ名]
でOKみたい。さっそくfeedparserとかrequestsを入れちゃう。なおパッケージの確認が
$ pip freeze
でできるようなので覚えておくぜ。

マウスのスクロールを何とかする
  • 先回「郷に入れば方式で」とか言ってたくせに、Macのマウススクロールが不便すぎんのでWindows式に変える。USB-Overdrive3.2をインストール。ただこのソフトの制御は、PC起動後、マウスを抜き差しすると解除されるっぽいので若干注意。

ファンクションキーを何とかする
  • Karabiner-ElementsのFunction Keysタブにある、「Use all F1,F2 etc. keys as standard function keys」をONにする。これでWindowsの頃と同じくF7でカタカナ変換とかができる。しかしこのKarabinerがねーと何にもできない感じは何なんだろうね。

TimeMachineを設定する
  • Windowsでは自作のフォルダ単位バックアップを走らせていたけれど、ちょいと試した感じTimeMachineの感触がいいので使うことに。ただデフォルトでは自動バックアップの頻度がちと多いのでTimeMachineEditorをインストールして制御する。

自動バックアップ、自動システム終了の設定をしとく
  • 上述のTimeMachineEditorでTimeMachine実行を、まあそうだな0時くらいにしておく。次にシステム環境設定の「省エネルギー」から「スケジュール」を開いて、「起動またはスリープ解除」を1時、「システム終了」を1時1分とかにしとく。

充電開始音がうっとうしいので何とかする
  • Macbookを充電するとき、「フォン♪」みたいな音がする。これは要らない。んだがあの野郎が厄介で、ミュートにしてようがヘッドフォン出力にしていようが外部スピーカーから出やがる。どうやらこいつを制御しているのはPowerChimeなるアプリケーションらしいから、PC起動とともにコヤツを千切っておく。具体的にはAutoMatorで「シェルスクリプト実行」のアプリケーションを作成し、以下のスクリプトを実行するアプリを作成する。ほんでこのアプリをログイン項目に登録。
  • killall PowerChime

外付けHDD問題(一部未解決)
  • えっとだな、外付けHDDをはじめ一部の機器を接続すると、「Wifi機能が死ぬ」「ワイヤレスマウスの動きが悪くなる」などの謎問題が起こった件。以下のような対処療法でだましだまし使ってる。つーかちょっとネットの評判を見た限りでは、今回のMacbookのUSBまわり、結構問題が起きてねーか?
  • 1. USBハブのUSB3.0ポートを使うと問題が起こりやすいよーな気がする。だからなるたけUSB2.0のポートを使うようにする。
  • 2. 外付けHDDで起こる問題の一部は電力不足によるものかもしれんから、平常は外しておき、バックアップ前にだけ接続するようにしておく。

ルート権限でもパーミッションを解除できない問題
  • はじめてのlinux機ってことでハシャいでターミナルをぽちぽちいじってたんだが、chmodコマンドでどうしてもパーミッションを変更できねーファイルがあるわけよ。(chmod: Unable to change file mode on なんちゃらって言われる。)ルートユーザは有効にしたのにね。するとどうもSIP(System Integrity Protection)っていう新し目のMac特有のシステムが原因らしい。セキュリティのための仕組みらしいが、別にいいから切る。
  • 1. システム終了して、Command+Rをずっと押しながら起動。
  • 2. リカバリーモードで起動するから、メニューバーのユーティリティからターミナルを開く。
  • 3.
    # csrutil disable
  • 4. 再起動すればSIP無効化完了だ。
  • 5.
    $ sudo chmod なんちゃら

選択中のマウススクロールで選択が解除される問題(いちおう解決)
  • これはマジ作業効率に関わる問題だったんだが、Shift+左クリックで範囲選択ができることを知って解決した。知らなかった。こっちのほうが正確でいい。

マウスオーバーが効かなくなる問題(未解決)
  • マウスオーバーってのは、カーソルをオブジェクトの上に重ねるだけで起こるイベントのことを指す。たとえば上のメニューバーの項目を何かクリックしたあと他の項目にカーソル合わせると、その項目の内容が表示されるだろう。アレが効かなくなる。これがたまに起こる。原因まったく不明。再起動するしかない。(2017.02.21.追記)この問題だが進展があった。下の関連記事にリンクしとく。

文字入力のINSERTモードはどこにあるんだ問題(解決?)
  • ない。おい嘘だろ??



Macの操作にもだいぶん慣れてきたと思うけれども、マウスやキーボード操作とかのすごく基本的な部分に外部ツールを使わなきゃならないってところに何だかいびつさを感じてる。デフォルトでは融通のきかないTimeMachineのスケジューリングとかもそうだし、どうも「こう使うのが最適だからこう使え」という押し付けがましさがある気がするんだよな。さらにはUSB3.0接続でWifiが死ぬなんてこれまで経験したことないぞ。
そういう点をクリアーしたあとはとても快適だ。やはりキレイなフォントと、Mission Controlが良い。ターミナルを装飾できるのも嬉しいね。


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| カテゴリ:プログラミング |
Sublime Text3のMac環境づくり



以前も似たようなもの(Sublime Text3の初期設定)を書いたけれど、あれから結構使い込んだので改めて環境づくりをまとめておくぜ。いやあMacは色々勝手が違ってねえ。



インストール
公式サイトでDL。

Package Control入手
コンソール開いてPackage Controlのサイトからスクリプトをコピペ。

Packageいろいろ入手
俺が使うのは以下。Command+Shift+Pからinstall入力してザクザクとインストール。
  • Alignment : Command+Ctrl+Aで実行。設定を後述。
  • BracketHighlighter
  • Codecs33
  • Color Highlighter
  • ColorPicker : コマンドパレットでcolorpickerと打って実行。
  • ConvertToUTF8
  • GitGutter
  • IMESupport
  • Increment Selection : 複数カーソルで数字を選択し、コマンドパレットからincrement..で実行。
  • Japanize : 設定を後述。
  • Quick File Open : Command+Shift+Pで実行。設定を後述。
  • SublimeLinter
  • SublimeLinter-php
  • Sublimerge Pro
  • Theme - Nexus
  • TrailingSpaces : 設定を後述。

Alignmentの設定
ST3ユーザフォルダの Base File.sublime-settings にこう書く。
{
    "alignment_chars": [
            ":",  "=", "=>"
        ],
    "alignment_space_chars": [
            "=", "=>"
        ],
}
実行ショートカットはCommand+Ctrl+Aなんだがsublimelinterのショートカットとかぶっちまって動作しない。Default (OSX).sublime-keymap にこう追記。
{ "keys": ["ctrl+super+shift+a"], "command": "sublimelinter_show_all_errors" },
{ "keys": ["ctrl+super+a"], "command": "alignment" },

Japanizeの設定
  • 1. /Packages/Japanize の中の.jpファイル6つをコピー。
  • 2. その連中を /Packages/Default に貼り付け(Defaultフォルダは自分で作成)。
  • 3. Defaultフォルダ内のファイル名から .jp を削除する。
  • 4. /Packages/Japanize の中の Main.sublime-menu を /Packages/User にコピー。

Quick File Openの設定
ST3ユーザフォルダの QuickFileOpen.sublime-settings にこんな感じで書く。
{
    "files": [
        "/Users/Username/Dropbox/付箋.txt",
        "/Users/Username/Dropbox/ToDo.txt",
        "----",
        "/Users/Username/.bash_profile",
        "/Users/Username/.bashrc",
    ]
}

TrailingSpacesの設定
ST3ユーザフォルダの trailing_spaces.sublime-settings に書く。
{
    "trailing_spaces_regexp": " |[ \t]+",
    "trailing_spaces_highlight_color": "comment",
}

Pythonビルドの設定
ST3ユーザフォルダに Python.sublime-build 作ってこれを書く。俺はpyenvを使っているのでこうなる。
{
    "cmd": ["python", "-u", "$file"],
    "file_regex": "^[ ]*File \"(...*?)\", line ([0-9]*)",
    "selector": "source.python",
    "shell":true,
    "windows":
    {
        "encoding": "cp932",
        "path"    : "C:/Python34"
    },
    "osx":
    {
        "path": "/Users/Username/.pyenv/shims/python",
    },
}

PHPビルドの設定
同じく PHP.sublime-build 作る。
{
    "cmd": ["php", "$file"],
    "selector": "source.php"
}

基本設定
これ毎回設定するの面倒だから丸コピしちゃおう。
{
    "always_show_minimap_viewport": true,
    "auto_indent": true,
    "close_windows_when_empty": false,
    "color_scheme": "Packages/User/SublimeLinter/Nexus (SL).tmTheme",
    "default_line_ending": "unix",
    "drag_text": true,
    "draw_indent_guides": true,
    "draw_minimap_border": true,
    "draw_white_space": "all",
    "font_size": 17,
    "highlight_modified_tabs": true,
    "ignored_packages":
    [
        "Vintage"
    ],
    "open_files_in_new_window": false,
    "overlay_scroll_bars": "enabled",
    "remember_open_files": true,
    "scroll_past_end": true,
    "show_encoding": true,
    "show_line_endings": true,
    "smart_indent": true,
    "translate_tabs_to_spaces": true
}

検索窓でエンター押すと日本語が消えやがる問題をどうにかする
Default (OSX).sublime-keymap の以下3箇所のキーを"enter"から"ctrl+enter"に書き換え。以降検索結果送りはCtrl+Enterで行う。
// Find panel key bindings
// Replace panel key bindings
// Incremental find panel key bindings

豆知識を覚えとく
  • 折り返しのオンオフはコマンドパレットから word wrap って打てば素早く行える。
  • 複数カーソルを出す方法は2通り。マウスホイールドラッグか、あるいはopt+左ドラッグ。



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| カテゴリ:ゲーム |
フリーゲーム「アクアリウムス真ギュラリティ」 深層クリアーまで



HPはここ(クリアラーのブログ)。前作である『アクアリウムス』にシステム修正とストーリーが追加されたものだ。俺は前作のプレイ経験があるんだけど、なかなか楽しめた覚えがあるし、ほとんどプレイの記憶もなくなってきてたし、前作でCGコンプを断腸の思いで諦めた悔いもあるしな! そういうわけであれこれ書く。



  • CGコンプは諦めた。いや違うんだよ。前回の教訓を活かし、休暇クエスト前にはしかとセーブを分け、休暇CGはコンプしたのだよ。だが告白イベントでしくじった。まさか追加ストーリーで告白イベントが増えるとは思わなかった。俺は初期時点でのCGコンプ後、本命である桔梗さんへの告白を済ませて進めてしまったので、以降の回収が不可能になっちまった。一周でCGコンプしたいならば、メインセーブの告白は残しておかねばならない。いやーホント間抜けだ、言い訳のしようもない。
  • それと注意すべきは、シルヴィエの好感度解放後シルヴィエの告白イベントを受けてしまうと、強制的に告白済みになる(たぶん)こと。なにせ桔梗さんに固定されていた俺の告白先が、シルヴィエのイベントを受けた途端上書きされたから。しかもこの娘のCGはビューワに登録されない。とんだ悪女だぜ、あのチビ助は。
  • 前回はたしか、スキルコンボがかなり強く、全員にウィザードを振っておけば戦闘はすべて解決した覚えがあったんだけど、今回はそうもいかなかった。下方修正されたのかな。が、そのぶんスキルコンボにあんまし効果を見いだせなくなっている。チェインを重ねてもたいしてダメージは増えないし、チェインはオマケ程度って印象だった。
  • とはいえ戦闘に関してはほぼ一通りの動きであらかた完封できた。まず全員防御しつつクレリック(ビショップ)が防御と精神を上げて、アタッカーのソードマスターが攻撃力をバフして神聖あるいは暗黒属性で叩き切る流れだ。グラディエイターのスキルで防御溜めを挟めば盤石。深部クリアーまでのボスとIEはそれで片付いた。
  • 追加シナリオは各キャラの掘り下げと、クトゥルフ神話のパロディ。そういや前作公開のあたりだっただろうか? クトゥルフTRPGの流行は。
  • 前作で気になっていた、フィールドの属性を変えるとBGMが変わっちゃうところは本作でも不変だった。あれはイベント戦の雰囲気を損なうからあんまり好ましくないと思っていたのだけど、俺が思ってたよりは不満も出ていなかったんかな。
  • 前回の感想で「主人公さんマンセータイプのお話でちょっと引きかけた」とあったが、改めてストーリーを追うとやはり主人公パーティが俺好みではなかったな。なんというか彼らは、自分の理想と外れた者たちを徹底的に哀れみ軽蔑するような性質に思えた。
  • 加えて女性陣からの、男性陣の扱いがちとね。田中サンとカサル君は違うチームに入っていいと思うよ。そのときは俺もついていきたいです。
  • とはいえそれでもレベル100超え、追加メインストーリー攻略まで楽しめた理由はなんだったのかといえば、やっぱしまっすぐなストーリーと、戦闘のラクさ、クエスト消化の気持ちよさだろうか。
  • キャラクターたちの血が黒いのは何だったんかな。てっきり、旧人類が実際の俺たちと同種と思わせておいて実はイボルバーたちこそが赤い血をもつ人種だった、みたいな流れかと思ったが違うようだ。イボルバーの血も黒かった。そして弾けたあとの色は赤かった。あれはどういうことだったんかな。
  • ところでキャラの称号は、アイテム欄の称号辞典アプリから変更できる。俺はこれがどうも発見できなくてググっちゃったくらいなので書いておく。
  • 深部攻略後も特異点ダンジョンとボスが追加されたが、火力が爆発的に上がっていくだけのようだったのでここで終いにすることにした。


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