2019.02.27 Wednesday
| カテゴリ:- |
スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
| スポンサードリンク | - | - |
★
緑色さんの多目的ブログ みろりえいちぴー(旧) 引っ越し先 みろりHP: https://www.mrrhp.com ★ 2017.09.26 Tuesday
| カテゴリ:感想文 |
アガサ・クリスティー『オリエント急行の殺人』
● あ、そういやミステリの王道ってまだ読んでないな。というわけで選んで読んだ。読書は雑食に行いたい。ミステリだけど、いつもどおりオチまでサマリと感想を書く。(ささやかなネタバレ気遣い。) ● エルキュール・ポアロはイスタンブールからイギリスへ帰るのに、オリエント急行に乗ることになった。その乗車中に乗客がひとり殺される。同乗したポアロの友人ブークさんは、ポアロに事件解決の依頼をする。「ユーゴスラビアの警察が到着したとき、我々の口から真相を告げることができたらどんなに楽でしょう!」 容疑者は寝台一等車の乗客たち。ポアロは被害者の部屋の見分、容疑者たちへ聴取を済ませる。結果、容疑者のラチェットさんは過去アメリカで行われたヒデー事件の犯人だったことが判明し、ならびに容疑者たちが全員その事件被害者の関係者だったことが判明する。全員が共犯では? という仮説が立った。この殺人事件は、ヒデー事件で嫌疑をかけられたにもかかわらず無罪放免になってしまった悪人に対する、被害者関係者たちによる復讐劇だったのだ。 と、もうひとつの仮説としてポアロが提案したのは、外部犯説だった。そもそもオリエント急行が発車する前に被害者は殺されてて、外部犯はイスタンブールで逃げたんだろうってものだ。 結局、全会一致で後者の外部犯説が取られることになった。いくつかの点からみるとその説は明らかにおかしいように見えるけど、まあそれはなんかの間違いだろう。 ● というわけで犯人たちは見逃され、復讐劇はめでたく完遂されることになった。いや、まあそりゃそうだろう。この推理が行われたのは隔離された車内だし、そういうことにしなかったら、下手すればポアロさんは袋叩きに遭って殺されちゃう可能性だってあるんだから。その場では「わかんねえ」ってことにして、オリエント急行が到着してから推理するってこともできるだろうが、わりと正当な復讐っぽいし、そこまでガンバる筋合いもないと判断したんじゃねーかな。 ポアロさんはどうも「こんなこともわからないんですか?」タイプの探偵っぽい。いやあ、今の時代なかなか見ないよな、こういうの。そういう探偵って、考えながら読むタイプのミステリ読者には相性がいいよな。読者への挑戦、って感じで。逆に俺や親愛なるルームメイトみたいな全く考えない読者には、米澤穂信の探偵みたいな、一般人に寄り添う探偵のほうが相性がいいかも。ミスリードの仕掛けがあれば、読者と一緒にそれに引っかかってくれる探偵。 このお話の終わり方が好みだった。ポアロさんが推理を披露して、みんなが納得したところで、「説明も終わりましたのでそろそろ退場するとしましょう」でバシッと終了。エピローグとかない。すっきりした読後感だったぜ。 2017.09.23 Saturday
| カテゴリ:プログラミング |
Python begin_set 俺式プログラム始動モジュール
● なんか知らんけど、プログラム作るとき、以下のような機能を毎回書いてることに気付いたんだよ。
だからこれら機能をサクッと全実行してくれるモジュールを作って、毎回スクリプトの最初でそれを読み込んで実行しちゃうことにしたぜ。 ●
● pythonのいろんな機能を使えてて、なんだか成長を感じるぜ。PEP8に従ってみてるし、isinstance()とか使ってるし、raiseで例外投げてるし、ファイル内包表記とかmap()とかもネットの丸写しじゃなく理解してるし。最近、ドキュメントをつけるためむかしの作品を見返してるから余計にそう感じる。 2017.09.22 Friday
| カテゴリ:プログラミング |
Joshua Block『Effective Java 第二版』 後半
● 前半の続き。 ● 命名パターンよりアノテーションを使おう
メソッドの最初でパラメータの正当性をチェックする
throwがあるときはその条件をJavadocへ書く
メソッドのシグニチャは慎重に作ってね
オーバーロードするときは、それがオーバーライドでできないか考えて
可変長引数を使うときは第一引数に引数をつけたほうがいい
配列を表示するときは
配列とかコレクションを返すメソッドがnullを返すのはヤメよう
ドキュメントコメントをしっかり書こう
ローカル変数のスコープを最小限にしましょう
ライブラリを積極的に使いましょう
正確な計算がしたかったらint、long、BigDecimalを使うこと
他の型が使えるところで文字列を使わない
文字列結合には + ではなく StringBuilder を使いましょう
最適化するな
命名規約を守ること
例外処理を通常の制御フローで使うな
熟練者の特徴のひとつは、コードの再利用を高いレベルで行うことに熱心である点
例外を投げたあと、メソッドの呼び元が例外から回復することを考慮すること
マルチスレッドに関する項目
シリアライズに関する項目
● いやわかんねえで終わりかよ。まあ久しぶりのプログラミング本で楽しめた。活かして今後は、「ドキュメントをしっかり書く」「規約に従う」「コードの再利用に努める」あたりを実践してみよっかな。 2017.09.18 Monday
| カテゴリ:プログラミング |
Joshua Block『Effective Java 第二版』 前半
● プログラミング言語Javaの技術書。しかも入門編じゃなくて少々上級みたい。知り合いがもってたんで借りて読んだ。Javaとか知らんけれど、まあpythonの知識の応用で読めるんじゃない? って思って。それに読書は雑食に行いたいからね。 「言語」を扱うのに必要なのは、文法、語彙、慣習だ。それはプログラミング言語も同じである。一等高度なのがみっつめの慣習だ。これはよく理解できる。英語も、文法や語彙は簡単にわかるけれど慣習は身につけるのが難しい。プログラミング言語も、基礎的な文法はもうわかってるけれど、所詮ひとりで遊んでるものだから慣習とか書き方の流儀って点では俺のスクリプトはもうきっとめちゃくちゃなのだろう。そしてこの本はまさにその慣習を扱っているようだ。なるほどこれは上級だ。この本ではその慣習を、78項目に整理して書いてある。なんとなーくわかったものについてだけサマリと感想を書く。 ● コンストラクタじゃなくてstaticファクトリーメソッドを使え
大量のコンストラクタパラメータに直面したらビルダーパターンを使え
インスタンス化不可のクラスを作る方法
定数を作るなかでなんべんも同じオブジェクトを作ってるならムダだからやめること
ファイナライザを避けること
equalsメソッドをオーバーライドするときは気をつけて
equalsメソッドをオーバーライドするときはhashCodeメソッドもしないとダメ
すべてのサブクラスはtoStringメソッドをオーバーライドせよ
うまく設計されたモジュールは、実装の詳細とAPIをハッキリ区別している
publicのクラスではpublicフィールドじゃなくてアクセッサメソッドを使う
クラスの可変性を最小限にせよ
継承よりコンポジションを選ぶこと
インタフェースは型を定義するのに使う
タグ付クラスを使うな
ジェネリックまわり
int定数ではなくenumを使うこと
● わからんところは躊躇なくスキップしてるので、ザクザク進んでる。300ページ級の大判本だから、この調子でサクザクいこう。 2017.09.16 Saturday
| カテゴリ:アコギ |
アコギ Zedd and Alessia Cara『Stay』
● 先日街を歩いていたら、この曲が流れていた。お、好みのメロディーと思ったのだけど、歌詞が聞き取れなかった。幸運にも隣にルーマニア人がいて、歌詞を聞き取り、ググってくれて、この曲を知った。ほんでふたりで聴いてみたら、そいつが「歌詞がなかなかいいじゃん!」というわけだ。俺はぱっと聴きで歌詞の意味がわかるレベルではないので、歌詞をググり、ようやく「へえ! なんだろう共感はできないんだけど、個人的に思い入れを感じるなあ……なかなかいい歌詞じゃん!」「だから言っとるやん!」みたいな流れで今月のアコギはこれにした。 気に入った曲だからと挑戦するのはいいんだけど、声量と声域が追いつかなくて歌はかなり狂っちまった。正直なところ、うまく歌えんし、平凡なストロークでもあることだし、今回は録音するのヤメよかなと思った。だけどした。やっぱり、作ったものをかたちに残しておくのは俺にとってとても大事だから。 平凡なストロークとはいうが、実は今回の曲はネットを探しても満足いくコード譜が見つからなくてタイヘンだった。なんでだろう、どのコード譜も、部分的には納得いくのだけど、他の部分は曲と合ってないように感じた。だからあちこちから納得いった部分を抜き出し切り貼り入れ替えして自分でコード進行を作った。せっかくだからそれを書いておこうかな。カポはなし。 Verse
● 弾き語りは弾き語りで、ずっと歌詞とにらめっこするから、結果的に歌詞への理解が深まるのが楽しめていい。 2017.09.01 Friday
| カテゴリ:感想文 |
村上春樹『雑文集』
● 雑誌やら、CDのライナーノートやら。これまで単行本にならなかった村上春樹の文章がセレクトされてまとめられた本だった。こういうのは読むのに時間がかかる。ひとつの話を読み終えるたびに、頭の中のオフ・オンを切り替えなくちゃならないから。だけれどまあ村上春樹の文章なので楽しめたぜ。心が整頓されました。気に入ったところをいくつか抜き出して感想とする。 ● 村上春樹は文章のなかでたびたび、小説家の定義について語る。
その論理自体には誤りはないように思える。そしてその技術が読者を楽しませているというのは確かだ。で、その批評家が言いたいのは、それは果たして文学なのかってことだったな。その疑問、もう村上春樹の文章どうこうじゃなくて、その疑問を発した人の中の「文学」って言葉の定義の問題になっちゃってる。「村上春樹の文章って文学なんだろうか」じゃあなくて、「村上春樹の文章って僕の中の文学の定義に沿っているだろうか」になっちゃってる。だから俺が考える意味はゼロだろう。その人にしかわからない。 村上春樹が「ジャズってどういう音楽ですか?」と訊かれたときの答えが面白い。
ところで、俺も普段からわりと文章を書いていることだし、文章を書くのは好きだ。これだけブログが続いてんだから、文章を書く体力もある。だけど俺がこれまで小説を書けたことは数回しかないんだよなー。具体的に言うと短いのがふたつと、100ページ級がひとつだけ。挑戦自体はしてるのだけど。でも村上春樹による小説家の素養をみると、うなずけちゃうところだ。
スティーヴン・キングについて書かれた文章に、ホラー・ストーリーにおいていちばん大事な要素が書いてあった。その定義はとてもうなずけた。
スコット・フィッツジェラルドについて書かれた文章に、かれの生涯の波乱万丈さが書いてあった。フィッツジェラルドは輝かしい時代の寵児として文壇に上がるも、時代の変化で一気に落ちぶれてしまった。そして失意のうちに酒に溺れるようになった。
うまく説明できないんだけど、以下の文章がすとんと俺の中に落ちた。
また、小説についての文章。
● こういう本は読むのに時間がかかるし、感想も長くなる……。ひとつのテーマに絞って書くことができないから。けど楽しめたよ。しかし村上春樹の、文章や小説家に対するこだわりは尋常じゃねーな。上には挙げなかったけれど、メディアへの露出の多い文筆家を冷笑するようなことも各所で言っているし。「小説家というのは本来、あらゆる個人的行為や原則を、小説の中に詰め込んでいくべき」とか。
|
+ 閲覧記事
+ 過去記事アーカイブ
年ごと
カテゴリごと
+ 年月選択
+ カテゴリ
+ ブックマーク
+ 最近のコメント
+ アクセスカウンター
全体(since 2010.02.03.)
今日… 昨日… |